ポーランド料理のレストラン(Targowa in ヴロツワフ/ポーランド)
さて、今日紹介するのはポーランド南西部の都市ヴロツワフにある「Targowa - Craft Beer and Food」。
住所:Piaskowa 17, 50-158 Wrocław
「クラフトビール」とあるように、こちらはレストランというよりかは、ビールに力を入れたバーっぽいところです。
ただそうはいっても、食事もしっかりと楽しめます。
たぶんサッカーの試合がある日なんかはたくさんの人がやってくるのだと思います。
こちら、道路に面した席とともに、地下にも席があります。
私は地下の席に行きましたが、野外の席に比べて地下の席の方が食事を楽しんでいる人がたくさんいました。
行ったのは8月下旬の夕方ですが、ポーランドもヨーロッパの例に漏れず夕方になってもまだまだ太陽は高く登っていて明るいので、たくさんの人が仕事帰りの一杯を楽しんでいました。
さて今回頼んだのはこちらのアイスバイン。
豪快にナイフが刺さったままサーブされました。
さて、このアイスバイン、ドイツ料理なのではないかと疑問を持つ人もいると思います。
私も数年前にベルリンを訪れた際に、名物とされているアイスバインを食べたので、なぜこれがポーランドでも食べられているのかと少々疑問に思いました。
しかしこのヴロツワフという街、かつてはドイツ領でもあり(その位置関係上、様々な国に支配された歴史があって、様々な文化の影響がヴロツワフにはあります)、そのためにアイスバインも食べられているのです。
ベルリンで食べた時もそうでしたが、こういう豪快な料理って「うまい!」というよりかは、「肉を食らってる感」を楽しむものだと思います。
もちろん不味いわけではなく、味はおいしいのですが、そういう味云々の瑣末な事柄はさておき、「この肉塊を食らってる」という事実にセンセーションがあり、満足感があります。
ビールとともに。
さて腹をすかしていったものの、このあまりの肉塊のでかさに、食べきれずに終わりました。
9割方食べたものの、「綺麗に完食」という感じではありませんでした。
食べた後はかなり苦しかったものの、翌日になるとまたアイスバインを食べたいと思うから不思議です。
これも肉塊の魔力でしょう。
こちらのレストラン、働いてるスタッフはほとんどが女性で、英語で応対をしてくれました。
一人で行っても居心地は悪くありません。
特に地下の席は、少し照明が落としてあり薄暗いので、雰囲気もあって、女性二人、または男女のカップルで来てる方もたくさんいました。
ヴロツワフを訪れることがあったら、また必ず訪れたいレストランです。
ブダペストのカフェ「Madal Cafe」(ハンガリー/ブダペスト)
日本にいて懐かしく思うのはヨーロッパのカフェです。
チェーン店よりも個人経営の、雰囲気のよい、英語で言うところのcozyでcomfyなカフェです。
何気なくサクッと入れる、普段着のようなカフェ。
メインで出しているドリンクは、ドリップコーヒーではなくエスプレッソベースのもの。
日本でも清澄白河だとか、代々木上原あたりでこういう系統のカフェが増えているようです。
ただまだまだ数が足りませんし、そこに行くことがどこかファッションのようになっている限りは、本当の意味でcozyな雰囲気は感じられないと思います。
さて余談はさておき、ブダペストのカフェ。
Googleで調べるといくつか良さそうなところが出てきたのですが、選んだのはこちら。
店名:Madal Cafe
住所:Budapest, Ferenciek tere 3
頼んだのはいつも通りカプチーノ。
木のお盆と一緒にサーブしてくれます。
味は私好みのミルクの味の濃いもの。
ヨーロッパで私が飲んだカプチーノの中でもトップ級の味でした。
このMadal Cafe、ブダペスト市内に2-3店舗あるらしく、この写真を撮ったのはセントラルに近いロケーションの店舗。
そのためか観光客らしいお客さんで賑わっていました。
それでも店内は木をメインで使ったインテリアで構成されていて、いい感じの雰囲気がありました。
この店舗に行く前日にうかがっていたのが、ドナウ川近くの店舗です。
住所はBudapest, Hollán Ernő u. 3, 1136
ここは店員さんが非常にフレンドリーでした。
ブダペスト全般に言えることですが、この街は英語がよく通じます。
特に若い人はほとんど英語が話せるのではないのかと思えるほど。
ハンガリー料理「ハラースレー in Csarnok Vendéglő」(ハンガリー/ブダペスト)
ブダペストについた初日は近くのクラブへと行き、そこで飲み過ぎてしまい、終いには同行した方々に介抱される始末。
タクシーでなんとか宿に帰り着き泥のように永眠。
諸事情あってそこの宿は1日しか取っていなかったのですが、起きてみるとチェックアウトの時間までもう20分ほどしかありませんでした。
急きょ荷物をまとめ、逃げるようにその宿を去りました。
次の宿はすでに予約していたものの、チェックインの時間まではまだまだありました。
二日酔いで頭痛がヒドイとはいえ、いやむしろ二日酔いだからこそなのか、腹が減ります。
なのでレストランへ。
行ったのはこちら。
「Csarnok Vendéglő」
住所:Budapest, Hold u. 11, 1054
こちらのレストラン、Googleで評価が高かったのはもとより、「ハラースレー」を出していたので訪問しました。
「ハラースレー」は魚のスープで、鯉(こい)が使われています。
「海の魚のスープならまだ味の想像がつくものの、川魚のスープとは一体...?」という好奇心が刺激されました。
ハンガリーは海に面していない内陸国なので、こういう川魚のスープが発達してきたのかもしれません。
「ハラースレー」を大量のパプリカで煮ているので 、スープの色は真っ赤です。
そして魚の身。
実は食べる前まで「生臭かったらどうしよう....」と思っていました。
食べてみると、やはり若干の生臭みがあります。
スープを注文した時に来た唐辛子のペーストのようなものを臭み消しとして使いながら食べ進めます。
しかし問題は生臭みだけでなく、この魚、ただぶつ切りにされているだけなので、骨がいたるところにあって、食べるのに非常に難儀しました。
この魚のスープ「ハラースレー」を食べたのはこのレストランだけでしたが、もし次回ブダペストに行く事があったら、もう一度トライしてみてもいいかもしれません。
もちろん別の、もっとちゃんと下ごしらえをしていそうなレストランで。
スープとともに頼んだのはこちら。
名前は忘れましたが、豚肉を焼いたものとヨーグルトのソース付け合わせ。
これはハンガリー料理というより、東欧あたりならどこでも見つけられそうな一品でした。
味も想像通り。
可も無く不可も無く、まさに豚肉+ヨーグルトです。
二日酔いで、残念ながら全部食べきれませんでした。
ただこちらのレストラン、観光客に慣れている感じで、雰囲気はよかったです。
スタッフも初老の男性がいろいろとサーブをしてくれました。
ところでこのレストラン、Csarnok Vendéglőには数日後にもう一回来ました。
その時はフォアグラ目当てです。
フォアグラといえばフランスあたりが有名ですが、実はハンガリーが生産量世界一なのです。
しかも物価の関係で、フランスや日本なんかよりも格段に安く食べられます。
こちらのレストランはフォアグラ料理も出していたので、後日また行きました。
フォアグラ.....、食べたのは初めてでしたが、いかんせん脂ばかりで、ある程度食べたところで食欲を喪失します。
「フォアグラを食べた」という事実の方が、実際にフォアグラを食べた事実よりも、満足感をもたらしてくれたような気がします。
一回目に続いて、この二回目の訪問でも、また再び食べきれずわずかに残してしまいました。
普段レストランに行って食べ残しをすることはないので、非常に珍しいことを2度もしてしまいました。
ヨーロッパで一番醜い駅(Bon Bon Jazz Bar in ブラチスラバ/スロバキア)
ヨーロッパでもっとも醜い駅と言われているブラチスラバ中央駅。
ヨーロッパで一番uglyな(醜い)駅で有名だそうです。
確かにあまりよろしくない外観。
東京に住んでいると「中央駅」という呼び名やその含意、街の中心に駅があるというよく考え方がわからなくなります。
一応、東京駅が東京の中央駅のようですけど、でも同時に新宿駅も渋谷駅も池袋駅もあって、それぞれがかなりの規模なので。
そういう中でヨーロッパでは今も中央駅というものが大きな役割を持っている感じがします。
中央駅、つまりその街の玄関口となるような駅。
そういう中でこのブラチスラバ中央駅。
ブラチスラバという街自体、正直さえない街ですが、それを見事に体現しているような外観です。
中もなにかゴミゴミしていて、あまり秩序ある感じではありません。
ウィーンからやって来た私は、この駅ではなく「ブラチスラヴァ=ペトルジャルカ駅」という駅にまずはつきました。
そして市内まで歩いて(30分ほどです)、一泊した後にこのブラチスラバ中央駅からブダペストに向かいました。
電車まで時間があったので駅から程近いバー兼カフェのようなところで30分ほど時間をつぶしました。
Bon Bon Jazz Bar
住所:Štefánikova 889/31, 811 05 Bratislava
頼んだのはこちら。
お客さんは私だけでしたが、お店の唯一の従業員にしてオーナーの方がとても親切でした。
オーナーはかつてホテルで働いていたらしく、その時に日本人と数人会ったことがあって、日本人に対してよい印象を持っていると言っていました。
ここは夜は名前の通りジャズバーになるらしいですが、朝は8時から開いていて、コーヒーや軽食も出しています。
スロバキア料理のレストラン(Slovak Pub in ブラチスラバ/スロバキア)
ターフェルシュピッツのレストラン( Zur Stadt Krems in ウィーン/オーストリア)
前回の記事で紹介したオーストリアの「トンカツ」、シュニッツェルは実はドイツでも食べられていたりして、必ずしも「オーストリア料理」という感じではないですが、今回のターフェルシュピッツは他の国では見かけることのない料理です。
ターフェルシュピッツ、一度では覚えられなそうな名前ですが、簡単に言うと牛肉を野菜のスープで似たもの。
ウィーンには、PLACHUTTA (プラフッタ)という日本人にもよく知られたターフェルシュピッツで有名なレストランがあって、日本からの観光客はほとんどがそこに行くようです。
私はそこまでそちらのレストランに興味はなかったので、宿の近所のレストランで注文してみました。
行ったレストランはこちらです。
Zur Stadt Krems
住所:Zieglergasse 37, 1070 Wien
ここは宿のオーナーに紹介してもらったところで、Googleのレビューを見ても高い評価をもらっています。
そして店内の写真も、私のような一人客にやさしそうです。
ここに行ったのは午後5時で、夕食にはまだ早い時間だったので、お客さんは私だけでした。
1時間ほどいましたが、去り際には、ちらほらとお客さんが来ていました。
店内の様子は、こじんまりとしていて、ここもまたアットホームな感じでした。
こういうレストラン、好きです。
変にしゃちほこばってなくて。
まずはスープです。
フリターテンスッぺ (Frittatensuppe)というスープ。
「短冊状に切ったクレープの入ったスープ」として紹介されているのをみて、「クレープ入りのスープ...?」なんて味が想像できなかったので注文してみました。
でも実際には、クレープというよりかは短冊状に切った薄い卵焼きのようなものがはいっています。
特に強い味付けがされているわけでもないので、結構さらさらと食べれてしまいます。
薄味のスープといい、卵焼きといい、どこか明石焼きを思い出させる味でした。
そしてメインディッシュのターフェルシュピッツ。
こちら、付け合わせのジャガイモ(写真右上)と、あとソース(左上)とともにサーブされます。
食べて見て思ったことは、「これは煮込まないで、直接焼いた方がおいしかったのでは...」ということ。
野菜のスープなので、味があまり強くないんです。
上品なお味といいましょうか。
別にまずいわけではないんですが、どうせ肉を料理するなら、直接焼いて塩と胡椒の方がおいしくなるように若輩者の私は感じました。
とはいえ、煮込んであるこのターフェルシュピッツの方が、焼いた肉よりも上品ではあるので、そこがウィーンという街に合っているのかもしれません。
個人的にはメインであるターフェルシュピッツより、付け合わせのジャガイモの方をおいしく感じました。
基本的にはボイルされたポテトなのですが、何か味付けがされていて、それがとっても絶妙でした。
お店のサービスは若い男性の方がしてくれました。
ドイツ語の話せない私にも英語で丁寧に対応してくれて、とても印象が良かったです。
料理皿をサーブするたび、丁寧に並べてくれました。
どういうサービスを受けるのかって、料理の味以上に印象に残りますね。
シュニッツェルのレストラン(Schnitzelwirt in ウィーン/オーストリア)
ブダペストの前に訪ねたウィーンでは、ご当地名物「シュニッツェル」をいただきました。
これは日本のトンカツによく似た豚肉を油で揚げたものですが、最大の違いは、シュニッツェルは揚げる前に肉を叩いて薄くすることです。
なぜ叩くのかと思っていましたが、叩くのは肉の繊維を断ち切って、肉を柔らかくするためのようです。
さて向かったレストランは宿からほど近く、高レビューの多かった シュニッツェル専門店「Schnitzelwirt」。
住所:Neubaugasse 52, 1070 Wien
店内の写真はありませんが、中はホームメイドな雰囲気がありました。
来ていたお客さんは、家族連れもいれば、仕事帰りのような若い男性が二人で食事に来ていたり。
たぶん一人客は私だけでしたが、店内が結構壁で細かく分かれているので、特に気まずいこともなく、快適に食事ができました。
まず最初はビールです。3.8ユーロ。
ずいぶんと背の高いグラスとともに。
そしてメインディッシュ、シュニッツェル。
一番シンプルなものを頼みました。
こちらは2枚で7.2ユーロ。
肉だけを延々と食べ続ける自信がなかったので、サラダも注文しました。
サラダ、3ユーロ。
味はご想像の通り、豚肉を油で揚げたザ・トンカツなのですが、店の雰囲気や、箸ではなくフォークとナイフで食べているということが合わさって、トンカツを食べている時とはまた違う感覚を味わえました。
とはいえさすがに二枚も大きい肉があると飽きてきます(笑)。
レモンも一個だけなので足りません。
予想していなかったのですが、サラダが単なる生野菜のサラダではなく、ビネガー(酢)に漬かった野菜のサラダだったので、さっぱりしていたのが救いでした。
さすがヨーロッパというのか、その酢漬けされていた野菜の中には大きなジャガイモも入っていました。
酢漬けのジャガイモは初めて食べましたが、意外に合います。
こちらのお店、日本で言えば昭和の洋食屋さんのようなどこか懐かしい雰囲気に満ちていました。
またウィーンを訪れたら、また行ってみたいレストランです。