ターフェルシュピッツのレストラン( Zur Stadt Krems in ウィーン/オーストリア)
前回の記事で紹介したオーストリアの「トンカツ」、シュニッツェルは実はドイツでも食べられていたりして、必ずしも「オーストリア料理」という感じではないですが、今回のターフェルシュピッツは他の国では見かけることのない料理です。
ターフェルシュピッツ、一度では覚えられなそうな名前ですが、簡単に言うと牛肉を野菜のスープで似たもの。
ウィーンには、PLACHUTTA (プラフッタ)という日本人にもよく知られたターフェルシュピッツで有名なレストランがあって、日本からの観光客はほとんどがそこに行くようです。
私はそこまでそちらのレストランに興味はなかったので、宿の近所のレストランで注文してみました。
行ったレストランはこちらです。
Zur Stadt Krems
住所:Zieglergasse 37, 1070 Wien
ここは宿のオーナーに紹介してもらったところで、Googleのレビューを見ても高い評価をもらっています。
そして店内の写真も、私のような一人客にやさしそうです。
ここに行ったのは午後5時で、夕食にはまだ早い時間だったので、お客さんは私だけでした。
1時間ほどいましたが、去り際には、ちらほらとお客さんが来ていました。
店内の様子は、こじんまりとしていて、ここもまたアットホームな感じでした。
こういうレストラン、好きです。
変にしゃちほこばってなくて。
まずはスープです。
フリターテンスッぺ (Frittatensuppe)というスープ。
「短冊状に切ったクレープの入ったスープ」として紹介されているのをみて、「クレープ入りのスープ...?」なんて味が想像できなかったので注文してみました。
でも実際には、クレープというよりかは短冊状に切った薄い卵焼きのようなものがはいっています。
特に強い味付けがされているわけでもないので、結構さらさらと食べれてしまいます。
薄味のスープといい、卵焼きといい、どこか明石焼きを思い出させる味でした。
そしてメインディッシュのターフェルシュピッツ。
こちら、付け合わせのジャガイモ(写真右上)と、あとソース(左上)とともにサーブされます。
食べて見て思ったことは、「これは煮込まないで、直接焼いた方がおいしかったのでは...」ということ。
野菜のスープなので、味があまり強くないんです。
上品なお味といいましょうか。
別にまずいわけではないんですが、どうせ肉を料理するなら、直接焼いて塩と胡椒の方がおいしくなるように若輩者の私は感じました。
とはいえ、煮込んであるこのターフェルシュピッツの方が、焼いた肉よりも上品ではあるので、そこがウィーンという街に合っているのかもしれません。
個人的にはメインであるターフェルシュピッツより、付け合わせのジャガイモの方をおいしく感じました。
基本的にはボイルされたポテトなのですが、何か味付けがされていて、それがとっても絶妙でした。
お店のサービスは若い男性の方がしてくれました。
ドイツ語の話せない私にも英語で丁寧に対応してくれて、とても印象が良かったです。
料理皿をサーブするたび、丁寧に並べてくれました。
どういうサービスを受けるのかって、料理の味以上に印象に残りますね。