ウッジ(Łódź)のカフェ(The Brick Coffee Factory in ウッジ/ポーランド)
個人ブログ:https://momentmemory.com
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私自身はコーヒーに造詣が深いわけでもCoffee Loverでもありませんが、雰囲気の良さそうなカフェには惹かれます。
そんなわけでウッジのメインストリート、ピョトルコフスカ通り沿いを歩いていて見つけたこちらのカフェに行きました。
住所:Piotrkowska 136, 90-062 Łódź, Poland
Facebookページ:
注文はいつも通りカプチーノ。
普段カフェで食べ物を注文することはないのですが、旅先ということもあり、目に入ったケーキを頼みました。
ほうれん草のケーキ。
店内の雰囲気はcozyで、よい感じです。
大通り沿いということで、若干説明の難しい感覚的なdistractive要素があるのですが、それも全く許容範囲内。
働いている人も若い人ばかりで、活気がありました。
ほうれん草ケーキは悪くありません。
ただ私には、チーズケーキとかのオーソドックスな物の方がよいようです。
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こういう個人経営(つまりスタバとかのようなチェーンではない所)のカフェをいくつも訪ねてきましたが、自分の中では個人経営のカフェ自体がどこかでチェーンショップ化している感覚があります。
共通する要素、よく見かける要素があるのです。
ウッドテーブル、ウッドチェア、一枚板で作ったカウンター、黒板にチョークで書かれたメニュー、若いスタッフ、Macで作業をしているお客さん、つまり全体的なHip Starな雰囲気.....
もし私がコーヒーの味をより深く味わえる感覚や知識に恵まれていたら、各々の店で違いを見つけ出し、それをその店の個性と認定し、そのようなuniqunessを楽しめると思うのですが、何分私は恵まれていません。
「自分の中では」と上記したように、このようなカフェに一見客として来るお客や、このお店にしか来ない人たちにとっては、ここは居心地のいいカフェということになるのだと思います。
しかし、他国においてもこのようなHip starな雰囲気を打ち出したカフェに(なぜか)よく行く私としては、それ自体がすでにコモディティ化していて、既視感をいつも感じるのです。
そうなると、このようなカフェに惹かれて訪ねてしまうのも、所詮は私も一般的、平均的な感覚を持った俗人に過ぎず、新鮮さやuniquness、「予想のつかないもの」よりも 、いつもと同じもの、つまり「安心」を心のどこかで求めているからなのかもしれません。
ウッジ(Łódź)のレストラン(Chłopska Izba in ウッジ/ポーランド)
今日は、ポーランドはウッチにて行ったレストランを。
Chłopska Izba
住所:Piotrkowska 65, 90-422 Łódź
ホームページ:http://restauracjachlopskaizba.pl
(自称)ヨーロッパ最長という商店街通り「ピョトルコフスカ通り」沿いにこのお店は
あります。
ピョトルコフスカ通りはウッチの中心部にあるので、この街を訪ねた人はかならず数回通ることになると思います。
「長い」というのも特徴的なのですが、ああいう日本で言えば銀座の歩行者天国のような場所って、あまりヨーロッパでは見たことないかもしれません。
だいたいヨーロッパの大通りは、歩行者だけではなくて、車もがんがん通ってるイメージなので。
さて料理。
まずはブレッドとペーストです。
ポーランド料理のスマレッツです。
こちらに解説があります。
相変わらずポーランドのパンは美味しい。
そして量も多い。
このペースト自体は85%近くがラードなので、すぐに「飽きがくる」というのか、あまりたくさんは食べれません。
前菜程度に食べるのがベターだと思います。
そして次に来たのがビゴス。
こちらは典型的なポーランド料理です。
今回の旅行中、数回食べました。
写真で見るとそこまで分量は無い感じですが、かなり詰まってるので、すぐにお腹がいっぱいになりました。
そしてこちらは数日後、また再びこちらのレストランを訪ねた時に注文したスープ。
豚のベーコンのようなものがひと塊り入っています。
こちらのレストランは、いつも通りGoogle Mapでレビュー評価の良い所を探していて見つけました。
二度もこのレストランに行ったのは、このレストランが素晴らしかったというよりかは、他に選択肢がなかったからです。
ウッチは大きな街なのですが、(観光客の向けの)ポーランド料理屋は少ない印象です。
おそらくこちらのお店に来てる人は大半が市外、もしくはポーランド国外から来てる人たちで、ウッチ市内に住んでいる人はほとんど来ないのではないかと思います。
店内の雰囲気はcozyで落ち着きがあります。
インテリアはほとんどが木製のもの。
逆にそこが若干「観光客向け」という雰囲気をかもし出してるものの、別に悪くはありません。
フロアで働いている人が1人だけだったので、接客面で注文を取りに来るのがかなり遅かったのですが、それくらいでしょうか、思い出せるdownsideは。
一回注文が済めば料理の提供は早く、また英語で対応してくれましたので、まさにtourist-friendlyです。
とはいえ次回ウッチを訪ねることがあれば、違うレストランをトライして見たいですね。
ポーランド/ Łódź番外編:書籍「中東欧の文化遺産への招待」など
ポーランドはŁódźのレストランについて書く予定でしたが、ちょっと番外編を。
「中東欧の文化遺産への招待」という本を見つけたので読んでいます。
発売されたのは先々月のようで、なかなかマニアックな感じがする本です。
ザッと目次を見てみると、取り上げられている場所の7割以上がポーランド。
中東欧と聞くと幅広い地域を取り上げている感じもしますが、本で扱っているのはチェコ、ドイツ(ベルリン)、そしてポーランドの3国のみ。
「広く浅く」ではないことが功を奏してか、この本ではワルシャワやクラコフといった大都市だけでなく、カトヴィツェやウッチにも言及されています。
ウッチを訪ねたときに行った「ウッチ市博物館」であったり、巨大なショッピングモール「Manufaktura」も取り上げられていて、ここらへんの施設に言及した書籍が出版されるのは本邦初なのではないでしょうか。
ショッピングモール「Manufaktura」は、(立地は中心ではないものの)まさにウッチの人の流れの中心と言える場所でした。
それぐらい巨大で、たくさん人がいました。
地元の方の話によると、ウッチには実はショッピングモールが5個ぐらいあるらしいですが、そうはいってもこの「Manufaktura」が最大のもののようです。
古い工場をリノベートして云々という話は聞いていましたが、個人的に建物自体にはそこまで感銘を受けませんでした。
私の認識不足、知識不足だと思いますが、所詮はどこにでもありそうなショッピングモールで、ブロックやレンガを使って少し違う雰囲気を出しているだけ、という感じ。
なんというか、残しておけばユニークな魅力となったはずの少しアンダーグラウンドな薄汚れた感じを、綺麗さっぱり洗いながしすぎた感じ。
他の先進都市に肩を並べようとショッピングモールを建設したものの、そこは二番煎じ故に愚かしさからか、表面だけを真似しすぎて固有の良さまで失ってしまった、というよくある箱物ストーリーを見てる感じというのか。
それはさておき、このウッチという街は、ポーランドではワルシャワ、クラコフについで第三の規模の街なのですが、観光という観点からみると、見事に無視されている場所です。
それは日本語の情報だけでなく英語の情報においても。
ブロツワフやポズナン、グダンスクといった、ポーランド国内のウッチよりも規模の小さな街よりも圧倒的に情報が少ないです。
だからなのかわかりませんが、ウッチに行く前にいたブロツワフにおいては、会う人ほぼ全員が「ウッチには行かない方がいい」と言ってきました。
それは私がアジア人であること(つまり、目立つ)ということもありますが、それだけでなく、ポーランド人にとっても治安のよろしくない街として知られているようです。
(肉体)労働者の街で、あまり豊かではない人が住んでいた地域、そして時代の流れに取り残され、若干荒廃した地域というのは、近年の流れではアートやカルチャーといったものと結びついて華麗に転身することがよくあります。
有名な所ではベルリンや東ロンドン。
だいたいそういうエリアにはアナーキーな雰囲気があって、しかも生活費が安い。
常に金欠なアーティストにとっては最高のエリアです。
私としては、ウッチを訪ねる前から、そのようなことがウッチでも起きているのだと思っていました。
とはいえ実際には、確かに起きてはいるのですが、まだまだそこまで大きなムーブメントにはなっていないような感じです。
もしかしたら今後何年かの内には、coolな街としてヨーロッパでも知られた街になっているのかもしれません。
ただ個人的に一つネックだと思うのが、ウッチの閉鎖性です。
ウッチは駅を降り立った瞬間から、他のポーランド国内の街とは明らかに違う雰囲気に満ちていました。
ほとんど「殺気」といっても違わないような。
あまり外の人(外国人だけでなく、ポーランドの他の街出身の人も含む)に対して慣れてないような雰囲気が蔓延しているのです。
それは街を歩いても、4日ほど滞在してもほとんど変わることがない印象でした。
お店の人や若い人はフレンドリーなのですが、街全体からはあまりwell-comingな印象を受けませんでした。
街全体にもrun-downな雰囲気が色濃くたちこめていますので、私としては正直住むのは精神的にキツイと感じる場所でした。
とはいえ、イギリスの新聞independentにはこんな記事もありますし、注目している人は密かに注目している街なのだと思います。
話は戻って「中東欧の文化遺産への招待」です。
まだ全編読み終えていませんが、目次が終わって、前書きが始まった瞬間にうんざりしました。
書かれている内容にではなく、本のレイアウトにです。
冒頭にも書いたように、この本は2ヶ月前の出版なのですが、こういうレイアウトの本を読むと、図書館にしぶとく残る20年くらい前に出版された旅行本を読んでいるような気分になります。
私はデザインの専門家でもなんでもありませんが、デザインの真髄は「デザインを意識させないこと」です。
本であれば、文字を読ませることに集中させること。
読者の気を散らすような障害物をできる限り取り除くことですね。
そういう意味で、この本にはデザインの視点が大幅に欠如しているというのか。
端的にいうと、縦書きで文字が詰まっていて読みにくいのです。
これは文字のサイズと余白のバランスが悪い所に由来します。
加えて些細なことですが、ページ番号がオレンジで丸く塗られているのも、非常に目障りです。
表紙のデザインはいいのですが、肝心の本の中身デザイン、レイアウトがあまりreader-friendlyではありません。
執筆陣の中には建築物に関するデザインの専門家はいるようですが。
とはいえ、中身は興味深そうなものが多いので、もう少し読み進めてみます。
(こういう本の場合、書いた側からすると「レイアウトなんていう外形じゃなくて、書いた中身を評価してほしい」と思うのが常なのだと思います。確かに長い目で見ると「中身」の方が重要ではあるのですが、しかし読み手としては「レイアウト」という、外からよく見える形/外形から入らざるを得ないので、そこで引っかかってしまうと肝心要の「中身」の評価にもネガティブな及ぼしてしまいがちです、無意識のレベルで。そこがまた難しい所で、「売ってる商品はいいんだけど売り方がよくない」という話はどこの業界でもよく聞く話ですね。)
ポズナンのレストラン(Ludwiku do Rondla in ポズナン/ポーランド)
ポズナン編の2日目です。
ディナーで行ったのは「Ludwiku do Rondla」。
住所;Woźna 2/3, 61-765 Poznań
ホームページ:https://www.facebook.com/LudwikuDoRondla
Googleでポーランド料理を出すレストランを探してると、宿から近く、またレビューでの星数が多いのがここだったのでうかがいました。
ただ行って見ると、ここは純粋なポーリッシュ・レストランというよりかは、ユダヤ料理を出すレストランのようです。
まずはトマト・スープ。
これ、一応ポーランド料理としてカテゴライズされるもののようで、どこのレストランでもあります。
トマトスープということで、頼む前から味の想像は付いていたのですが、中に米のようなものが入っていて、それとトマトスープの味の組み合わせを試してみたかったので、注文してみました。
食べて見ると、米ではなくて小麦でつくった粒状のものでした(パスタ、と呼ぶそうです。)
トマトの酸味とよく合います。
が、これはイタリア料理と呼ぶ方がふさわしいような...。
そしてメインディシュとして頼んだのはこちら。
料理名が不明です。
きゅうりのピクルスとジャガイモと鳥のレバーを炒めたもの。
鳥のレバーをこんなにもいっぱい食べたのは初めてだったかもしれません。
味は特に特筆すべきことはなく。
レバーを塩胡椒で炒めて、茹でたポテトとピクルスを添えました、っていう見た目通りの味でした。
ここのレストラン、私が行った時は時間が夕方の早い時だったこともあり、客は私だけでした。
そこまで広いレストランではないのですが、若い店員さんが3名ほどいて、ずっと話に夢中になっていたのが記憶に残ってます。
それで別に注文を無視されたとか、料理の提供が遅かったとかはなかったのですが、料理を食べてる身としては、静かな店内で店員さんの話し声がずっと聞こえてくるというのはあまり心地よいものではありませんでした。
ポズナンに行ったとしても、再訪はなしですかね。
ピエロギのレストラン(Pierogarnia - Pierogowe Love in ポズナン/ポーランド)
ポーランド南部にあるヴロツワフを去って向かったのはポーランド西部の街、ポズナン。
そういえば先日、ポズナンとワルシャワの間(といってもかなり距離は空いてますが...)の道路にて、チョコレートを搬送しているトラックが事故を起こし、チョコレート12トンを道路にぶちまけた、というのがニュースになってましたね。
英語版のニュースによると事故現場はポズナンの東部にあるWrzesniaとSlupcaという街の間の道路のようです。
このチョコレート事故は日本の大手新聞でも取り上げられてますが、ポーランドのことがここまで大きく報道されたことが先日もありました。
女の子が友達を突き飛ばしてあやうく惨事になりかけた、ってやつです。
どちらの事件もテレビ朝日のANN Youtubeチャンネルでも取り上げられていました。
ポーランドで起きたことが日本でこうも大々的に取り上げられるのは珍しいですね。
さて本題はポズナンで訪ねたピエロギのレストラン。
以前も触れたようにピエロギとはポーランド版の餃子で、小麦粉の生地で肉なり野菜なり、好きなものを.....時にはフルーツやジャムなど甘いものまで....包んだものです。
この「小麦粉の皮で包み込む料理」というのはポーランドに限らずユーラシア大陸全般に広く分布しているようで、他の国にも似たような食べ物があります。
そもそも日本の餃子は中国から渡って来たものですし、ユーラシア大陸の真ん中らへんを起源とする食べ物なのかもしれません。
ポズナンで行ったのは宿からも近い、そして店名からしてピエロギ専門だとわかるこちら。
「Pierogarnia - Pierogowe Love」
住所:Wszystkich Świętych 6, 61-869 Poznań
ホームページ:http://pierogowelove.eu/
注文したのはスピナッチ・ピエロギ。
ほうれん草のピエロギです。
常々思うのですが、ヨーロッパではほうれん草が日本とは全然違う扱いをされているように感じます。
単なる私の認識および経験不足かもしれませんが、日本におけるほうれん草料理はそこまで洗練されたものがないような感じがしますし、ほうれん草の料理にそれほどの特別感もありません。
しかしヨーロッパにおけるほうれん草って、料理の中でも少しだけ特別感のある食材して使われていて、そしてそれが故に洗練されたものが多いように感じます。
さてこちらのピエロギ。
色が緑で、いつもの白いピエロギとかなり趣が異なりますが、生地自体にはそこまで強くほうれん草の味は付いていません。
具として、フェタチーズとほうれん草が入っています。
こうも色鮮やかなので、食べていて楽しくなりました。
いつも通りなかなか重厚な味わいで、具もたくさん入っているので、食べると腹にズシリときます。
こちらのレストラン、店内がすごくオシャレでした。
白を基調としていて、カフェのような感じ。
若干メルヘンチックな感じもあります。
若い女性がお客さんとして多く来そうな感じです。
若い女性の店員さんがサーブしてくれましたが、接客の具合も大変良く、ポズナンを訪れたらまた行きたいレストランです。
(写真はヴロツワフ市内で見かけた立て看板。「Onigiri」と書いてありまして、この壁の向こうにはおにぎり屋さんがありました。)
ポーランドのお菓子(Stara Pączkarnia in ヴロツワフ/ポーランド)
昨日までポーランドはヴロツワフのレストランについて書いてきましたが、写真がまだあったので今日はそれを。
ポーランドのお菓子の中で一番有名なものといえばポンチキ。
おそらく日本人に聞いても、はたまた日本人以外の人に聞いても、ポーランドのお菓子なんて知ってる人はそうはいないと思いますが、少なくともポーランドのお菓子で一番ポピュラーなものといえばこの「ポンチキ」だと思います。
ポンチキ、言ってみればポーランド風ドーナツですね。
購入したのはこちらのお店。
URL:http://starapaczkarnia.pl/
ヴロツワフ市内にも数店舗ありましたし、ホームページを見てみるとポーランド国内の他の都市にもお店があるようです。
このポンチキ、中に入っているフィリングが特徴的で、バラのジャムがもっともスタンダードなもののようです。
こちらのお店ではバラのジャムのみならず、りんごジャム、ブルーベリー、ヌテラ入りなど数えきれない種類のポンチキが売っていました。
油であげて、さらにシュガーコーティングしているので、食べた感じはかなり重い感じかと思いきや、意外にさくっと食べられてしまいます。
ここらへんはミスタードーナツのドーナツと同じ感じなのかもしれません。
身体にいいものが一つも入ってないのはわかってるけど止められない、というような感じですね。
そしてこちらはポーランドのお菓子ではありませんが、偶然見かけたので買ってしまいました。
これはオーストリアのお菓子で、ウエハースです。
この「マンナー・ウエハース」はウィーンに行けばどこでも買えますが、他のヨーロッパの国でもたまに見かけます。
かなりメジャーなものなので、おそらく日本にも輸入されていると思います。
ウエハースごときにそこまで期待はしていなかったのですが、ウィーンを訪ねた時に偶然口にして、いい意味で期待を裏切られました。
自分の知っているあの安っぽいウエハースではなくて、とてもリッチな味わいでした。
色々味はあるのですが、この写真のヘーゼルナッツ味が一番メジャーなものだと思います。
ポーランド料理のバー(Setka Bar in ヴロツワフ/ポーランド)
今日でおそらく最後ですね。
今回は「Setka Bar」というところ。
住所:Leszczyńskiego 4, 53-110 Wrocław
ホームページ:http://setkabar.com/
こちら、お店の名前に「bar」とあるように、レストランというよりかはバー。
でもヨーロッパのバーは、食事もしっかりできるところが多く、こちらもそんな感じ。
ヴロツワフで行った食事処の中では一番ローカルっぽい雰囲気がありました。
店内はかなり派手で、誰かは「ソビエト風」だと言ってましたね。
参考写真:店内
カウンターに座り、まずは「ポーランドの味噌汁」とも言われるジュレック。
うん、おいしい。
お皿の淵にスープが汚らしくついているのも、どこか飾り気が無く、「無骨な若い男性が注いだんだろうな」と感じられて、なぜかよかったです。
続いてタルタル。
こういう生肉のタルタルは東欧名物なのかもしれません。
個人的に「生の魚肉/獣肉」を食べる文化というのが日本以外にもあることは驚きでしたが、それは単に私の無知で、思えば日本が肉を食べ始めたのは所詮150年前にすぎず、もっと前から肉を食べ続けている東欧の国々が生肉を食べる文化を持っているといっても驚くにはあたらないのでしょう。
正直旅先で、しかも暑い夏の盛りに生肉を食べることには若干ためらいを感じましたが、好奇心には敵いません。
肉も卵も新鮮で、おいしかったです。
さて今回、この場所には2回訪問していまして、2回目に注文したのがこちら。
まずはスープ。
名前は忘れましたが、豚(or 牛)の内臓を煮込んだスープです。
これは日本の「モツの煮込み」っぽいことを想像して注文してみたのですが、意外にもこっちはかなりあっさりしてます。
モツの煮込みは味噌で味付けをしているからか、味の濃い場合がほとんどですが、こちらのポーランド版モツの煮込みは割合さらっとした感じで、するっと食べられる感じ。
続いてはこちら。
写真のピントが合っていませんが、この左側のものは豚のラードとピクルスを混ぜたものです。
このペーストをパンに載せて食べます。
これもポーランドの伝統料理らしいです。
ただ想像通り味はかなり脂っこいです。
というか、ペーストはほぼ「脂の塊」で、これをたっぷり塗って食べるのがポーランド風ということで、付け合わせのパンにこってりのせて食べますが、途中で流石に嫌になってきます。
でも不思議と食べられました。
こう明らかに体に悪いものって、意外に食べきれてしまうから不思議です。
こちらのお店はバーなので、一人で来てる方もちらほらいました。
店員さんは若い人ばかりで、英語が話せたかどうか覚えていませんが、少なくともメニューの写真が大々的に壁にあるので、指差しで注文できます。
もしヴロツワフに住んでいたら、たまに行ってしまうかもしれません。